7 Sept 2015

ウルフギャング・ステーキハウス 六本木店

世界一のレコード街として知られた90年代後半~00年代初頭の渋谷区宇田川町。

当時ちょっとしたヴァイナルジャンキーだった僕は、毎月10万円にもなるレコード代を捻出するべく、僅かばかりの生活費を極限まで切り詰め、土日ともなれば渋谷駅近くのマンションで1人暮らしをする友人の家に入り浸っておりました。レコ屋とクラブと友人宅を行き来するという、今ではとても想像できない週末。一方、その頃からすでにかなりの収入のあった友人でしたが、突然「アメリカで仕事するわ」と勤めていた有名企業をサクッと退職し単身渡米。そして数年前、日本に舞い戻ってきた彼は超一流プロ野球選手ばりの高額所得者になっていたのであります。

そんな友人の奢りでウルフギャングステーキハウスに行った記録をご覧下さい。


彼にしたら普通のお店でも、僕からすれば高級店。食前酒に選んだのはブラッドオレンジマティーニ。


友人の常備酒というオーパスワン。7万8000円。

一口飲んだだけで「今までのワインは一体何だったんだ!」と立ち上がって叫びたくなる衝動に駆られちゃうこのうまさ。陳腐な表現で申し訳ないんだけど、口の中での広がり方が記憶しているそれとはまるで違う。なんだこの感覚は。金持ちが挙ってワインに取り憑かれる理由が少しだけ分かったような気がした。


友人「ここ、テトリスも置いてるんだね」

何故ゲームのタイトルがワイン名に……?と思いながら話を聞いていると、ペトリュスをテトリスと聞き間違えていた。超高級ワインらしくお値段驚愕の75万円。さすがにこれは飲ませて貰えなかった。


「ペトリュスなんて飲まなくても五大シャトーで十分満足するよ」って事でオーブリオンを注文。12万5000円。うわー、これもむちゃくちゃうめぇ。なんという芳醇な味わい!余韻に混じる動物的なアロマが独特のふくよかさを醸し出すね!


ってワインのサイトで紹介されてたからコピペしてみた。肉食べよう、肉。


食べたのは、リブアイステーキ+ライス+プライムステーキ3名用+プライムフィレミニオン。計4万円くらい。


ラグビーボール状に盛られたライスは700円。

「おい、なんで米なんか頼んでんだよ!」という友人の声は僕の耳に届かない。きっとこの店でライスを注文する人なんてほとんど居ないのだろう。お米がバサバサでちょっと驚いた。ああ、ふっくら炊けて銀色に輝くコシヒカリが恋しい。


エレガントな空間をぶち壊すステーキ丼を作ってみる。お肉は500グラムでお米は700グラムといったところ。


ちょっとおふざけが過ぎたようでサッと撮影して皿に戻した。焼き加減をミディアムでお願いしたリブアイステーキ、身はみっちりと詰まってるのにしっとりと柔らかく、それでいて旨味も抜群。ドライエイジドビーフ、優勝っす!


こちらは熟成肉ではないプライムフィレ。うーむ、これもうまいのぅ。付け合せのブラックペッパーソースでおいしくいただいた。


他にもちょこちょこと注文してお会計は32万円也。

あまりおいしくないライスでダメージを受けたのと、萎縮しちゃったせいで思ってたより肉を食べられなかったのが悔やまれる。でもおいしかったから今度は自腹で食べに行こうか……無理だな。


住所 東京都港区六本木 5-16-50
営業時間 11:30~22:30LO
定休日 なし
駐車場 なし
Webサイト http://wolfgangssteakhouse.jp/

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